ネコにマタタビ。
昔からネコの大好物として有名なマタタビは、猫好きの方なら一度はペットショップなどで粉末やマタタビの乾燥木を見たことがあると思います。
猫に強烈な恍惚感や多幸感を与えるといわれるマタタビですが、これはマタタビの成分の「β-フェニルエチルアルコール」「アクチニジン」「マタタビラクトン」などが猫の脳に作用するからといわれています。
マタタビの匂いを嗅いだ猫の反応をみていると、興奮作用や麻痺作用があるように思われますが、実はそれは一時的なもので、どちらかといえば副交感神経というリラックスさせる神経に作用をします。
とはいえ、愛猫がこんなに喜んでいるのだったら、庭で植えたり鉢植で育ててみたら毎日猫たちも楽しいのでは?なんとか育成できないかなぁ。
でもマタタビの苗ってあまり花屋さんとかで見かけませんよね。ペットショップにも猫草の苗はあってもマタタビの苗って見かけないような気がします。マタタビの育成はよほど難しいのか、それともなにか問題があるのでしょうか?(まさか大麻のような違法植物?)
今回はそんな疑問からマタタビの育成事情と問題点などについて調べてみたのでご紹介します。
マタタビはこんな木 効果があるのは実の部分だけ!?
またたびは「木天蓼」と書きマタタビ科マタタビ属の木です。
ツル植物で成長すると5mくらいになるそうです。ちょっと意外ですね。
そんなに大きくなるのでしたら、鉢植がないのがわかる気がします。
花と実があり花期は6〜7月です。実の部分は人間の生薬にも用いられ、疲労や神経痛、冷え症などに良いとされています。
この実の部分を乾燥、粉末にしてマタタビの粉になるのですが、実もそのままの実より虫がついてコブ状になった実のほうが効能が強いそうです。
実験で猫にマタタビの木を見せたら、葉にはあまり興味を示さず、枝は興味を示すがすぐに飽き、実の部分にはスリスリして恍惚の表情を浮かべたそうです。やはりマタタビの実が一番匂いや刺激が強いようですね。
山に自生していることが多く、あまり家庭で育てている人は少ないようです。
前述のように大きく成長することの他に、マタタビの木を植えると近所の猫が集まって困るという話も聞きます。
また、ハエやアブラムシなどが寄生することによってより効能があるコブ状の実になるので、やはり室内での育成には不向きといえます。
決して違法植物ではないようですのでご安心を。
マタタビの苗はどこで買える?
ペットショップでは見かけないだけで、実は花屋さんや植物園では苗木は販売されています。大体700円から1000円前後が多いみたいです。
猫を飼っている家庭でマタタビを育成する際に注意すること
実はまだ猫とマタタビの関係は詳しく解明されていない面も多くあります。
一般的にはメスや仔猫よりもオス猫の方が興味を示すケースが多いこと、マタタビアレルギーの猫もいること、頻繁にマタタビの匂いを嗅いで呼吸困難になった猫もいることなどが判明しています。
飼い主さんの目の届かないところで常に猫が接触できるような状況は好ましくないといえます。
猫ちゃんの大好物のマタタビではありますが、元気のない時や食欲不振の時などに適度にあげたほうが良さそうです。