ペット用の酸素室 自作してみた
以前の記事で「ペット用の酸素室 レンタル業者比較と購入比較」という記事を書かせていただきました。
我が家の長女猫が昨年肺がんになってしまった際に、自分なりにいろいろ調べた内容を記事にさせていただいたものです。
その際に読んでいただいた方から温かいコメントをいただいたり、少なからず反響などもあったのですが、情けないことに長女猫の死後、ペットロスなのかブログの更新をすることも読み返す気も起きず1年以上放置してしまいました。
1年以上たちようやくブログを再開をしたのですが、その際に過去記事を読みかえすと、上述の酸素室レンタルの記事の中で長女猫が酸素室を嫌がったため酸素室を自作したこと、その内容については次の記事であらためて書くと宣言していたのに書いていなかったことに気づきました。
ですので今回は今更なのですが、ペット用酸素室の自作をしたときのことを書かせていただこうと思います。
愛猫家のみなさんにはこのような内容の記事を読まない状況が一番だとは思うのですが、もし何かの参考や一助になればと思い書かせていただきます。
酸素室をレンタルしてみた で、でかい!?
詳しい内容は前記事をご参考にしていただくとして、我が家ではテルコムさんにレンタルをお願いしました。その際に酸素濃縮器とともにケージといわれる酸素室もレンタルしました。
長女猫は体重が4kg弱でしたので小型ケージ(5kgまで)も選べたのですが、同居の兄弟猫が一緒に入ってくれることを期待したり、少しでも広いほうがいいかななどと考えたこともあり、中型ケージ(10kgまで)をレンタルことにしました。

月額は酸素濃縮器と合わせて22,500円。小型だと15,000円ですので7500円UPです。
15日以下の使用だと日割り計算になり1日1500円です。
悔しいことですが、我が家の長女猫は2ヶ月目はあまりもたず日割り計算になってしまいました。
余談ですが、長女猫の死後にテルコムさんに電話連絡をして機器とケージを引き取りに来てもらったのですが、引き取りに来てもらった日ではなく実際に使用した日までの分しか請求されず良心的だなと感謝したのを覚えています。
大きさは幅80×奥⾏き55×⾼さ55(cm)、新聞2面分ということでした。
分解して持ってきてもらったのですが組み立てはものすごい簡単で10分もかからず1人でできました。

あれ?思っていたよりでかい!?
後ろに写り込んでいるのが通常サイズの猫ベッドなので、その大きさがわかると思います。
前面部が観音開きになっており、丸穴の部分は開閉式の窓になっており酸素が逃げにくい構造になっています。
長女猫 入りたくないニャ!
さっそく長女猫や兄弟猫が興味津津で入っていきます。
その間に酸素濃縮器の電源を入れてホースをつないだのですが、前のドアを閉めた途端パニックになったのか「開けろ~開けるニャ~」の大合唱。ドアを開けたとたん急いで逃げて行きました。
密閉しないといけないのですが、密閉されるのが怖いのかその後は2度と自力で入ってくれませんでした。ドアを半開きにしたり、人間も一緒に入ってみたりいろいろ試したのですが長女猫達にとっては心地良いものではなかったようです。
業者さんの説明で、猫が「このケージに入っていると呼吸が楽だな」と感じてもらえれば成功ですと聞いていたのですが、我が家の場合はその段階までいきませんでした。早々にドアを閉めたのが失敗だったか・・。
ダンボールで酸素室を自作してみた
酸素濃縮器にはじつはホースの先につけるマスクもありました。
こちらを長女猫の顔に近づけてあげると、荒かった呼吸もいくぶん楽になっているように思いました。とはいえ24時間長女猫のつきっきりにはいられないので、なんとか少しでもこの酸素濃縮器を活かせるように自作で酸素室を作ることにしました。
酸素室といってもいたって簡素なものです。
使用したのは猫砂をまとめ買いしたときのダンボール(40cm×40cm×30cm)とポリ袋、テープ、カッターだけです。

ダンボールに酸素濃縮器のホースを通して

前面に入口穴を開け、ポリ袋を張り付けテープで固定。出入りできるようにカッターで線を入れた。
ペット用酸素室自作してみた まとめ
ダンボールの中にはお気に入りのタオルを敷き長女猫を入れてあげたところ、気に入ってくれたのかそこが彼女の終の住処になりました。
1日中そこで寝ており、トイレなどの時だけ自分から出てきました。
これ以上は密閉できないので酸素濃度計はあえてつけませんでした。
酸素濃度としてはあきらかにケージのほうが高いのでしょうが、彼女にとっては居心地が良さそうでした。
たまに外出すると呼吸がすぐに荒くなったのですが、自分からこの部屋に戻っていくようになりました。
しばらくすると呼吸が少し落ち着くので、多少なりとも効果はあったと思います。
後日談ですが、前回記事の感想で「酸素室の密閉度があまりにも高いと自分の吐いた炭酸ガスの再吸入してしまう」というご指摘もいただいたので、彼女にとっては良かったのかなとも思っています。